まずはこのとてもかわいい装丁の本を見てください。 発売から1ヶ月半以上経過していまさらの感がありますが、新刊のお知らせです。

 

エンディングドレス

 

『エンディングドレス』、ポプラ社より税込1620円です。上の写真ではわかりづらいですがこの装丁、イラストを描いていただいてそれをもとに刺繍してもらったものを撮影してデザインしています。装丁デザインは山影麻奈さん、もとのイラストは坂本ヒメミさん、刺繍は戸田未果さんです。

 

 ポプラ社のPR誌「asta*」に途中まで連載していた(連載はほんの前半部分だけだったので、掲載時に読んだくださったかたには「そこから物語が大きく動きます!」と声を大にして言いたい)ものがもとになっています。連載時は『エンディング・ドレス』とナカグロが入っていましたが、書籍名は『エンディングドレス』でナカグロが消滅しました。これには深遠なる意味があるわけではなく、デザイナーさんがデザインを組んだときに邪魔だったので取ってもらっただけです。

 

 私のここ数年の趣味のひとつに洋裁がありまして(つくったものを淡々とアップしている味気ない洋裁ブログはこちら)、洋裁をモチーフにした話を書きたいと思ったのがこの小説の発端でした。死ぬ準備を進めていた32歳の主人公・麻緒があるきっかけからエンディングドレス=死に装束を縫う洋裁教室に通うことになり、ミステリアスな先生やほかの生徒さんたちと課題に取り組んでいくうちに……というお話です。洋裁愛をぎゅぎゅっと詰め込んだ1冊になりました。ちなみに各章のタイトルはこんな感じ。

 

エンディングドレス

 

 毎回自分自身を深く掘っていくような課題を与えられ、それについて考えて手を動かし布から服をつくって……という展開になっています。いままで私の出した本のなかでは、いちばん間口の広い、さまざまな立場のひとに楽しんでいただける話になっているんじゃないかなと思います。『エンディング・ドレス』、よろしくお願いいたします。

 2月が1年でいちばん苦手だ。こちら雪に閉ざされた土地では2月は冬の折り返し地点なので、まだまだ寒々しい季節が続くのか……とうんざりする。なので花の写真でも見て気分を上げようと思い、写真フォルダから去年ベランダで咲いたクレマチスの写真をピックアップ。2016年の秋からクレマチスの苗を買って育てて去年はじめて花をつけたのですが、私以外だれも見ないマンションのベランダで咲いていて不憫だったので、まあ見てやってください。現在は枯れ枝で生きているのか死んでいるのかわからない状態なんですが(よく見れば新芽がところどころついているけど)。

 

■八橋(パテンス系 5月19日開花)

八橋

 

 京都の銘菓みたいな名前の品種。つぼみのついた苗を春に買ったので、いちばん最初に咲いた。和紙っぽい質感にエアブラシを吹きつけたような色合いで、ベテラン女優のような品格のある艶やかさ。

 

八橋

 

 後ろすがたが超セクシー。よっ! 大女優!

 

■白万重(フロリダ系 5月22日開花)

白万重

 

 クレマチスに興味を持つきっかけとなった品種。これを咲かせたくてはじめたんです。しかしわりと寒さに弱く、4月に降った雪で元気を失って成長が遅れるはめに。寒冷地では場所によって越冬できたりできなかったりするらしく、現在はすでにご臨終疑惑が。前の冬は室内で越冬させたんですけど、今回は枝が伸びて部屋に入れるのがめんどうで、ベランダに放置しているので……。

 

白万重

白万重

 

 咲きはじめはグリーンで、じょじょに白くなっていく。外側の花弁は途中で散って、中央だけ残って八重咲きっぽくなります。

 

■大河(フロリダ系 5月27日開花)

大河

 

 去年のMVP候補。グリーンの地色に紫を刷毛で塗ったような色合い。たくさん咲くし、外側からゆっくり開いていって最初と最後ではまったく違うすがたになるので長く楽しめる。写真で見るとかなり派手だけど、実際は花のサイズは6〜10cmほどなので大きすぎず、ほどよい感じ。

 

大河大河

 

 色はだんだん薄くなっていきます。いい花なんだけど、しかし、散るときに激しくちらかるというベランダガーデニングには致命的な欠点が。

 

■流星(インテグリフォリア系 6月3日開花)

流星

 

 EXILEの弟分の曲名みたいな名前の品種。わずかにシルバーがかった薄紫色の小ぶりの花が、とにかくいっぱい咲く! これも花弁の先端にエアブラシを吹いたみたいな模様。途中でベランダから巣立って地植えにしたのですが、短い休みをはさみながら冬近くまで咲き続けた、華奢に見えて超ずぶといやつです。

 

■這沢(テキセンシス・ヴィオルナ系 6月29日開花)

這沢

 

 こんな壷形のクレマチスもあるんです。這沢はとにかく名前が好き。今後べつのペンネームが必要になったら這沢と名乗りたいぐらい。ころんとしたかたちで、ピンクと白のツートーン。

 

這沢

 

 右側のもけもけしたのは種です。クレマチスは花のかたちはいろいろだけど、種はだいたいこんな感じ。ここからさらに毛羽立ってもけもけになる。

 

這沢

 

 白万重との共演。新進気鋭の若手女優を引き立てるバイプレイヤー感。

 

■押切(テキセンシス・ヴィオルナ系・6月29日開花)

押切

 

 這沢よりも少し長細くて、赤と黄色のツートーンの押切。ギャル雑誌の読者モデルから「CanCam」モデルになったひとと同じ名前ですね。レザーっぽい質感が格好いい。

 

押切押切

 

 這沢&押切コンビ。

 

 クレマチスはキンポウゲ科のつる植物で、系統がたくさんあり花の形状もさまざま。コレクション欲とベランダスペースと私の育てキャパシティが三つ巴となって争うはめに陥っている。トレリスやフェンスに絡ませるのが一般的だと思いますが、私はベランダの壁に火で溶かして接着するタイプの金属製フックをつけて、それに麻紐を張って誘引しています。このフック、再度熱したら外れるはずだけど、もしも取れなかったらどうしよう、と賃貸暮らしの不安。

 あともう1種あるんですがそれは去年はまったく咲かなくて、今年に期待したいところ。ほかにも秋にいくつか買い足したので、さっさとあったかくなって花を見せてほしいものです。もう冬は飽きた。

 2018年、あけましておめでとうございます。私はポプラ社のPR文芸誌「asta*」に連載している『エンディング・ドレス』という小説を1月中に書き上げなければならず、大掃除もおせちづくりも放棄して(毎年ろくにやってないけど)しこしこ書き進めている最中です。年賀状は届いたぶんの返信only方式で……。

 

asta

 

 現在出ている1月号で連載4回め。ある理由から死ぬ準備を進めていた32歳女性の麻緒が、エンディング・ドレス=死に装束を縫う洋裁教室に通いはじめ、毎月の課題服を縫い、教室のメンバーと交流するなかで、自分を見つめ直すお話です。私の趣味である洋裁のネタをたっぷり盛り込んでいます。

「asta*」は書店で無料配布されているので、お見かけの際はお手に取ってみてください。北村みなみさんによる挿絵もふんわりした雰囲気でキュートです。今年の前半に単行本になるかな? どうなのかな? という感じなので、くわしいことが決まったらまた告知させてください。

 

 あと、年末に出た『猫とLOVELOVE』(宝島社)という猫ムックに、うちの猫が載っております。「猫に愛される飼い主になる」をテーマに猫と距離を縮める方法をあれこれ解説しているムックです。この本の分類によると、うちの猫は「人見知りのガラスハート猫」に該当するであろう。

 

猫とLOVELOVE

猫とLOVELOVE

 

 仔猫時代の写真と現在の写真が入りまじっているので、写真によってサイズ感がまったく違う……。

 猫といえば、去年の4月に出た『ニャンニャンにゃんそろじー』という猫小説&猫マンガを集めたアンソロジーに「ファントム・ペインのしっぽ」という小説を書いたのですが、このブログでは告知していなかったことに気付きました。

 

ニャンニャンにゃんそろじー

 

『ニャンニャンにゃんそろじー』、講談社より税込1,512円で発売中です。いまさらすぎる告知ではありますが……。

 

 というわけで、取り急ぎお知らせだけですが、2018年もよろしくお願いいたします。