2014年1月に映画館で観た映画は『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』『ウォールフラワー』『アイム・ソー・エキサイテッド!』の三本でした。少ない! 週一本は観るように心がけているけど、なかなか……。以下、感想とは呼べないレベルの覚え書き。

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
 ジャームッシュの吸血鬼映画。タイトル、とても格好いいけど劇場窓口で言えなかったし観たあともまだうろ憶えだったので、邦題があったほうがよかったのでは……と夫に話したところ、『吸血鬼 夫婦善哉』というタイトルを提案された。私はただちに却下したのだが、よく考えるとそれしかないような気もする。永遠に続く倦怠期、それでも唯一の運命共同体である相手と離れられない、吸血鬼のジレンマ。普段は別居婚でたまにいっしょに暮らすというライフスタイルは吸血鬼に適しているね、ナイスアイデアだね、と思ったけど、でも私はあんな駄々っ子みたいな夫、無理です!

『ウォールフラワー』
 アメリカで『ライ麦畑』の再来と話題になった(らしい)青春小説の映画化(原作は買ってあるが未読)。主人公のチャーリーが「壁の花」なのは序盤だけで、すぐに風変わりだけど魅力的なグループの一員となるので、高校生のときにこの映画を観たら「納得いかないな!」と憤ったであろう。そもそも、同じ学校の子が大勢見に来ているアメフトの試合観戦にのこのこと出向き、目立つ生徒に声をかけてみるチャーリーは、最初から超積極的くんじゃないですか! たぶん彼が日本の二十歳だったら、成人式にもいそいそと出かけたはず。まあ、ただのぼっちくんの話じゃなくて、病理から抜け出そうともがく物語でもあるのだけど。晴れやかなのに物哀しい卒業式のシーンは普遍的で、私はもう二度とあの瞬間を味わうことはないのだと思うと、少し寂しくなった。

『アイム・ソー・エキサイテッド!』
 アルモドバルのおっちゃんによるクイアなドタバタコメディ。私がアルモドバルの映画を観るときは、一般的な倫理観というものを完全に無視した物語に度肝を抜かれたい、と思っているので、その点この映画は行き当たりばったりなめちゃくしゃさはあるんだけど意外にお行儀が良くて(下品だけど)、「もっと狂って! 成層圏まで突き抜けて!」とお願いしたくなった。でも俳優の元恋人女性のシーンは好きだな、ヘアメイクや衣装も含めて。