実家では、冬になるとたまに鳥が窓ガラスに衝突して、頭から雪に突っ込んだ状態で気絶していた。そのまま放っておいて窒息死されたら夢見が悪いので、レスキューしていったん室内に入れる。


 これはシメという鳥。鳥をシメる、なんて不穏な名前だろう。

 これはシジュウカラ。

 家に招いた鳥はしばらくショック状態で呆然としているが、やがて正気を取り戻して飛びまわるので、昂奮する猫を制止して窓を開けて逃がしてやる。いまのところ鳥の恩返しはない。野鳥には細菌や寄生虫がわんさかついているらしいので、羽根を抜いて機を織られても困るのだけど。念入りに煮沸消毒しなきゃそんなもの身につけられないですよね。

 古いUSBメモリの中身を確認していたら、一時期凝っていたシンメトリー写真が出てきた(撮った写真をフォトショ加工している)。だれに見せるあてもないし、たぶんそのうちUSBメモリを紛失してしまうだろうから、ここにアップしておこうと思う。


 東北のどこか(場所は忘れた)、曇天の桜。毎年2月3月の私は冬に倦んでいて鬱屈し、恨みがましく春のことを考えている。いまの時期に晴れ晴れとした桜の写真を見ても眩しさで眼が潰れるだけなので、このぐらいがちょうどいい。今日は2月の13日、体感的にはやっと冬の折り返し地点を過ぎたところ。

 これも場所は忘れてしまった。東北か北海道、と非常にアバウトなことしか言えない。青空が憎々しい。
(追記:ブログアップ後、東北でも北海道でもなく山梨だったことを思い出しました。うろ憶えにもほどがある)


 これは北海道北竜町のひまわり畑だと思う。「ひまわり畑 ダチョウ 北海道」で検索したらそれらしき情報が引っかかったので間違いない。


 これは調べなくてもわかる。北海道支笏湖の足漕ぎボート。「恋人にしたい湖ランキング」「バレンタインデーにチョコを贈りたい湖ランキング」「上司にしたい湖ランキング」があったら支笏湖を挙げたいぐらい、ボートから見下ろす澄み切った水面や水中遊覧船で見られる湖底の柱状節理が好き。


 同じく支笏湖の、資料館的な建物のなかにいた猫。

 フィルム時代、アルバムを眺めるのは懐かしく愉しい行為だったが、いまは撮った写真をPCで見ていると儚く寂しい気持ちになる。デジカメは気軽で、そのぶんろくに見返さずにただ保存しているものも多い。整理整頓が苦手なので外付ハードディスクやUSBメモリのなかにごちゃごちゃにしまい込んでおり、いずれデータが壊れて失われるんだろうなあと思う。

 2014年1月に映画館で観た映画は『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』『ウォールフラワー』『アイム・ソー・エキサイテッド!』の三本でした。少ない! 週一本は観るように心がけているけど、なかなか……。以下、感想とは呼べないレベルの覚え書き。

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
 ジャームッシュの吸血鬼映画。タイトル、とても格好いいけど劇場窓口で言えなかったし観たあともまだうろ憶えだったので、邦題があったほうがよかったのでは……と夫に話したところ、『吸血鬼 夫婦善哉』というタイトルを提案された。私はただちに却下したのだが、よく考えるとそれしかないような気もする。永遠に続く倦怠期、それでも唯一の運命共同体である相手と離れられない、吸血鬼のジレンマ。普段は別居婚でたまにいっしょに暮らすというライフスタイルは吸血鬼に適しているね、ナイスアイデアだね、と思ったけど、でも私はあんな駄々っ子みたいな夫、無理です!

『ウォールフラワー』
 アメリカで『ライ麦畑』の再来と話題になった(らしい)青春小説の映画化(原作は買ってあるが未読)。主人公のチャーリーが「壁の花」なのは序盤だけで、すぐに風変わりだけど魅力的なグループの一員となるので、高校生のときにこの映画を観たら「納得いかないな!」と憤ったであろう。そもそも、同じ学校の子が大勢見に来ているアメフトの試合観戦にのこのこと出向き、目立つ生徒に声をかけてみるチャーリーは、最初から超積極的くんじゃないですか! たぶん彼が日本の二十歳だったら、成人式にもいそいそと出かけたはず。まあ、ただのぼっちくんの話じゃなくて、病理から抜け出そうともがく物語でもあるのだけど。晴れやかなのに物哀しい卒業式のシーンは普遍的で、私はもう二度とあの瞬間を味わうことはないのだと思うと、少し寂しくなった。

『アイム・ソー・エキサイテッド!』
 アルモドバルのおっちゃんによるクイアなドタバタコメディ。私がアルモドバルの映画を観るときは、一般的な倫理観というものを完全に無視した物語に度肝を抜かれたい、と思っているので、その点この映画は行き当たりばったりなめちゃくしゃさはあるんだけど意外にお行儀が良くて(下品だけど)、「もっと狂って! 成層圏まで突き抜けて!」とお願いしたくなった。でも俳優の元恋人女性のシーンは好きだな、ヘアメイクや衣装も含めて。