ベルギーのお菓子、ロータス カラメルビスケットが好きだ。先日、輸入食品店でこのビスケットのスプレッドを発見し、容量に怖じ気づきつつ購入してしまった。原材料はビスケットが57%を占めているのだが、ビスケットをペースト状にするという発想がちょっと不思議だ。一部のボディビルダーは冷凍ささみをミキサーでシェイク状にして飲んでいる、というおぞましい話を思い出す。

ロータス カラメルビスケットスプレッド
 さっそくカラメルビスケットスプレッドをトーストに塗って食べてみた。味覚を蹂躙し脳髄を麻痺させる、暴力的な甘み。口に運ぶたび、背に肉が蓄えられる音が聞こえる気がする。むくむくむく、と脂肪がふくらむ音が。

 食べたあとなんとなく検索してみたところ、Amazonでも売られていた


 えっ甘さが控えめ!?


 3つ買ってあっというまになくなる!?

 レビューを眺めていると、このカロリーの化身をハイペースで摂取することに抵抗がなくなってくるから危ない。 よく服の通販サイトで、これから購入するひとの参考になるよう買った商品のサイズと自分の身長体重と着用感を書いてくれているユーザーレビューを見かけるが、高カロリー食品のレビューには購入者の身長体重体脂肪と健康診断の結果を書き添えてあると非常に助かると思った。

 などとあれこれ書いたけど、私はこのスプレッドよりもビスケットのほうが好きですね。

 2014年も10日を過ぎ、いまさら新年のごあいさつをするのは憚られるムードではありますが、昨年お世話になったかた、かかわりのあったかた、ここや拙著などを読んでくださったかた、マンションの雪かきをしてくれる管理人さん、ありがとうございました。 今後ともどうぞよろしくお願いします。今年は連載の予定などもあるので、ぼちぼち告知していければと思っています。

 年末年始のできごとでは、紅白を見ながら夫のお母さん(大正生まれの88歳)が「嵐の櫻井って子、お父さんが官僚なんですって?」と発言しキムタクを「タクヤ」と親戚の子のように呼んでいたことが、強く印象に残っています。 頭もからだもしゃっきりとしたまま歳を重ねるには、ジャニーズタレントへの関心が不可欠なのだろうか……、と男性アイドルに嵌った経験のない私は焦燥感を覚えました。

 年始のあいさつだけで終わらせるのはきまりが悪いので、ここ最近夫に持たせたお弁当の写真でも貼ってお茶を濁したいと思います。

12月24日のお弁当
弁当1

12月26日のお弁当
弁当2

1月7日のお弁当
弁当3

1月9日のお弁当
弁当4

「そろそろ海苔文字はやめてもいいんじゃない……? ネタ切れっぽいし、もう充分頑張ったよ……」と夫に遠回しな引退勧告をされたので、ここで打ち止めです。 ご覧いただきありがとうございました。

 東京都千代田区のキャッチフレーズは「都心の魅力にあふれ、文化と伝統が息づくまち千代田」で、名古屋市は「人・まち・自然がつながる交流・創造都市」だ。
 それに引き換え、札幌市白石区のキャッチフレーズは「おもしろいし」、札幌市豊平区は「夢ひらく 花ひらく とよひらく」 、札幌市手稲区は「ていねっていいね」である。
 あまりにも駄洒落が好きすぎるのではないか、駄洒落に頼りすぎでは、と前々から気になっていた。どれも特性を伝えるというキャッチフレーズの役割すら果たしていない。「駄洒落が成立してりゃオッケー!」と言いたげな気迫だけをひたすらびんびん感じる。
 しかもこれは札幌市内に限った話ではない。北海道全土が駄洒落に支配されている可能性があるのだ。そこで、北海道内の市町村のキャッチフレーズから興味深いものを抽出してみました。

【駄洒落系】
■美しき唄のまち 美唄町
「美しき唄」って具体的にはどの唄のこと? なんて疑問はどうでもいい。 駄洒落として美しければそれでオッケー。

■厚い真ごころ、大いなる田園の町 厚真町
 駄洒落一本で勝負するのは気が引けたのか、後半で町の特性をアピールする真面目さに瞠目。

■みんな 笑顔で あったかす 鷹栖町
 あきらかに北海道弁ではない訛りが。馴染みのない訛りを使ってまで駄洒落にしたいという執念。

■ここまでくるとべつせかい 別海町
 結婚詐欺連続不審死事件の被告・木嶋佳苗の出身地として一躍有名になった別海町。 確かにあの事件はべつせかいな印象があった。

■もっと せいかつ う〜んと しあわせ 妹背牛町
 それぞれの頭の文字を取ると「もせうし」、つまり妹背牛になる。 あいうえお作文的な発想。キャッチフレーズじたいにはあんまり意味がないですね。

【ねじ曲がった卑屈さ系】
■都会に近い田舎のまち 由仁町
 プライドと引け目が感じられて、なんだかたまらない。思春期の鬱屈みたいな感じ。

■青空、緑、地平線。他に何もない贅沢 新篠津村
 由仁町とは違い、それこそが贅沢だと言い切る開き直り。

【言いたいことがありすぎて系】
■青い海と山海の幸に恵まれた毛利衛宇宙飛行士誕生のまち 余市町
 いきなり「毛利衛宇宙飛行士」という人物名が登場。自治体のキャッチフレーズは「協働」やら「創造」やら抽象的になりがちだが、これは具体的すぎるのでは……。

■「レ・コード」と「音楽」「競走馬」のまち 新冠町
■パークゴルフとナウマン象のまち 幕別町
■へそとスキーとワインのまち 富良野町
 レ・コード? ナウマン象? へそ? とりあえずアピールしたいものは全部つっこんどけ! という勢い。ラベンダー畑よりも『北の国から』よりも、北海道のへそであることをいちばんに周知させたい! という富良野の意外な本心が興味深い。

【メルヘン系】
■まんまるはーと 月形町
 月の形→丸い、という発想から来ていることはわかるが、月形町の特性はどこへ?

【ふるさと系】
■エネルギーのふるさと 泊村
 ようは原発がある村なのだが、原子力発電所を「エネルギーのふるさと」とやわらかく表現してオブラートに包んでいる。

■ようこそ、かかしのふるさと共和町へ
 原発とはかけ離れた存在、かかしが颯爽と登場。

【当て字系】
■きらめく海・駒ヶ岳(やま)・うるおいの湯郷(ユートピア) 鹿部町
 スーパー銭湯の名前にありそう。湯郷と書いてユートピア。

■いきいきと里住夢(リズム)あふれるまち 遠別町
 最近のお子さんの名前にありそう。里住夢ちゃん。

 ……調べているうちに、北海道だけがこんなに珍キャッチフレーズの宝庫なのだろうか、と心配になってきました。ほかにも珍キャッチフレーズだらけの都道府県がどこかに存在すると信じたいです。